初代師範、船越義珍は「形は正しく、実践は別物」と厳しく指導された。
また伝統を重んずる全ての空手流派、会派で「形はみだりに改変してはならない」という共通認識のもとに空手は発展を遂げた。
しかし現実には様々な理由、背景から形は改変されてきた。
慶應義塾においてもそれは例外ではない。
ここに収録されている形挙動、解釈、所作は「三田空手会 木曜会」において2000回を超える稽古、研究の中で加えられた「改変部分を含めた伝承形の今日の姿」である。
本ビデオ演武者はもとより空手の専門家ではなく、その技量は専門家と同列に論ずることはできない。
しかし100年の歴史の集大成であることは間違いなく、空手修行者の今後の稽古・研究の一助となれば幸いである。
〈三田空手会 会長 奈藏稔久〉
価格:8,000円(税込)